メメント・モリ・・・生きるための思想おすすめ度
★★★★★
おのさん、絵本以外にこういう本をもっともっと書いてほしいです。
ほほがヨロイに導かれるようにしてまよいこんだ「風のかなたの国、鬼の国」での体験は、ひょっとして私たちの日常にも形を変えて、潜んでいるのではないか・・・。時間が止まったまま明日が来ない国。同じ一日が永遠に繰り返される国。ほほ、ヨロイ、鬼の王子・モーリ、フロー・ヒール、フロー・ヒールのお母さん、・・・・どの登場人物もすごくいい。生きること・傷つくこと・とどまること・前に進むこと・死を考えること・・・私たちは限られた時間の中で、生きて死んでいく者であることを思い知らされました。巻末の詩の一節に「メメント・モーリ、死を想えば、誰のせいでも、誰のものでもない、自分の生がそこにある。」とあります。いつもいつもは死と向き合っていられないけど、今日の一日を大事に大事にしよう!。読み終わった時、強くそう思いました。
一味違ったファンタジー
おすすめ度 ★★★★☆
最初はただのファンタジーかと思っていましたが、そうではないんです。
読み進めるごとに解決していく「止まった時間」の不思議な謎。
いっきに読めてしまう本です。