パラマウントは少なくとも2008年中はブルーレイを出さない(スピルバーグものは出るらしいが)。それも急遽出なくなったので、非常に中途半端に店頭在庫がある状態だ。ミッション・インポッシブル三作やワールドトレードセンター、フォーブラザースあたりはまだ普通に買えるが、本作はかなり厳しい。もう追加納品がないので、運まかせで大型家電店を回るしかない。アマゾンでは当然在庫なく、中古もはやプレミア状態。ちなみにドリームガールズもプレミア品だ。これはどう考えてもおかしい。パラマウントジャパンも既発作品は継続販売すべきであろう。本作の内容は特典も含めて、DVDと同じだが、ディスクの入れ替えがなくて楽である。特に日本人俳優編がハイビジョンで良い。ロウワーマンハッタンのミートディスクリクトは冒頭マイケルと優作が最初に取っ組み合いをしたところだが、ニューヨークに行ったときにまず足を運んでしまった。今はおしゃれなバーやレストランが古い倉庫を改造して入居していて大変ファッショナブルな一角になっていて、隔世の感がある。優作は「人間の証明」でもマンハッタンでロケしているが、このときは刑事役であり、また場所もハーレムをメインに撮影された。優作はマンハッタンが似合う俳優だった。ピーカンのハリウッドではその才能も生かしきれなかったかもしれない。なお、クラブ都の屋内はハリウッドのパラマウントスタジオで撮られており、ラストの銃撃戦もカリフォルニアである。メルセデスから降りてくる優作はカッコ良かったが、どう見ても大阪の日差しではない健康的な空はちょっと違和感もあった。そのため、ラストの対決は雨模様にしたのだろう。LDと初版DVDはその画質の悪さにがっかりさせられたが、今回は文句なし。ブルーレイしか持っていない人は、とにかく入手してほしい。オススメ。
満足できる一本おすすめ度
★★★★★
映像はそこそこの印象。
フィルムグレインは適度に残っておりフィルムライクないい質感は出ています。
輪郭は全体的に甘く、シャープさはあまり感じられません。
気になったのは暗いシーンが多いにも関わらず、暗部の諧調がイマイチな事。
他のBD作品と比べると並〜やや綺麗な部類。
古い作品と考えると結構満足できるレベルだと思います。
音は中々いいです。
重低音の響きがよく厚みのあるサウンド。
高音の抜けがやや物足りませんが、ダイナミックが広がりはある。
サラウンド感も十分感じられますしよい。
セリフもクリアで聞き取り易いです。
作品の年代か分かりませんが効果音がチープに感じたという事は気になりました。
満足度は中々高い音質ではあります。
ストーリーは大阪を舞台にした刑事アクション映画。
リドリー・スコット色がふんだんに出た作品。
ブレードランナーのような独特でサイバーパンクな色がある大阪が舞台になっています。
この独特な映像美はまさにリドリー・スコット。
刑事&ヤクザ物としてはオーソドックスな物ですが、日本が舞台になっているという事で馴染み深い。
展開のテンポもよくメリハリがあって見ていて飽きません。
設定的に首を傾げる箇所もありますが、それはご愛嬌。
安心して楽しめる作品ですし、今観ても面白いと思います。
そして何より遺作となった松田優作の狂気じみた演技はすごい。
高倉健はもちろん他の日本人役者もいい味を出していると思います。
特典は音声解説の他、HD画質で出演者インタビューやファンインタビュー、SD画質でメイキングや予告、松田優作オーディション映像などかなり豪華。
画質的にはもう一歩という印象は受けましたが、内容、特典と満足できました。
ファンなら押さえておきたい作品です。
今まで発売された中ではおすすめ度
★★★★★
間違いなく最高のブラックレインではないでしょうか。
ようやく冒頭のレストランのシーンや後半の工場内でのシーンがストレスなく鑑賞できるようになりました。
音はdtsが入っていて一安心。
最初だけのつもりが最後まで一気に見てしまいました。
最高です。
未公開シーンが特典映像がついていれば星五つなのにおすすめ度
★★★★☆
同バージョンDVDを購入予定でしたが、ブルーレイ版もリリースされる情報がありましたので、まずはAV機器を完備をしました。
プロジェクタTH−AE1000、ブルーレコーダーの購入。フルスペックハイビジョン完全対応後、初めてのソフトです。
過去、輸入版LD、国内LD、DVD(片面1層でワイドスクリーンサイズ)を見ましたが、断然画質が違います。
町の汚れ、ダンボールの文字、自動車の光沢、マイケル・ダグラスの白髪、アンディ・ガルシアの胸毛、高倉健様の鼻の頭の汗などが
はっきりと見えます。
ただ残念なのは、ブラックレインには未使用シーンが多いらしいのです。これは時間短縮のためというよりテンポを良くするためのカットなので作品としては問題ないのですが、
松田優作演じる佐藤の死亡シーン、連行シーンなど優作ファンでなくても見たいはず。できるなら収録してほしかった。
今後は「マッドマックス1、2」「エイリアン1、2」、「ターミネーター」、「ショーシャンクの空に」、「ブレードランナー」、「ニューシネマパラダイス」(全バージョン)
など、1970−1999年頃の作品も次世代ディスクを期待しています。
好きだぜ!!
おすすめ度 ★★★★☆
なんかいちぶで、中国と混乱してるようなシーンがあるな。
日本が舞台で、健さん、そして優作がでてます!
きました優作が!!
「ここはワイの島なんやで〜〜アァ!」
とか、チショウみたいにほざく優作が すげーかっこいい!
あとベンツのソアを蹴り空けて、闊歩するとかな!
この男は、生きてればいまごろ、東洋一のセレブになってたはずだ!
俺は優作が好きだーーーー!!!
概要
ニューヨークの刑事ニックは、白昼のレストランで日本人のヤクザの殺害現場に遭遇する。犯人の佐藤を逮捕し、日本へ護送するが、途中で逃亡されてしまう。ニックは日本にとどまり、佐藤を追っていく。
リドリー・スコット監督が独特の映像美で、大阪を舞台に描くハードボイルドな世界。特筆すべきは、狂気をはらんだ殺し屋の佐藤を演じる松田優作の鬼気迫る演技。惜しくもこの映画が遺作となってしまったが、リドリー・スコットに絶賛されたという彼の圧倒的な存在感は、忘れられない強烈な印象を残す。マイケル・ダグラス演じるニックは逮捕者の金を盗んだ過去があり、決してクリーンな刑事ではない。二ックとは対照的に規律を重んじる実直な日本人警部補を高倉健が演じ、対立しながらも良き相棒となっていく2人の友情も見どころである。(星乃つづり)