ロンドンのにおいおすすめ度
★★★★☆
〜ふわふわした雰囲気の、なんだか懐かしいような不思議な作品。
その世界にいったん入ってしまえば、独特の感覚をすんなり楽しめる。
著者お得意の、絞り込んだ登場人物に焦点をあてた小説で、丁寧に書き込まれている。
原題がDamascusなのになぜ邦題が永遠の一日になったのか彼に聞いてみたところ、
「翻訳にはよくあることだし、実際内容はその通りだからね〜〜」と笑っていた。
青と金魚の装丁もお気に入りとのこと。〜
おすすめ度 ★★★★☆
入り込むまでに時間がかかってしまった。
この本の舞台はすべて1993年の11月1日である。その中で違った年齢のスペンサーとヘイゼル。
それを違う場所の別人なのかどう考えればよいのかわからなかった。
しかしおそらく変に考えず同一人物ととっていいようだ。
こんな構成も慣れていくと良いものだ。
うまい具合に二人のこれまでを少しずつあちこちちりばめられていて、最後には不可解だったこともわかるようになっている。
初めのほう理解できず何度か読み直した自分がばかだった。
あと、しょうがないことなのだが時々ある訳文っぽい文が少し気になった。
話の内容的にはなかなか好きだし考えさせられる部分もありよかったので星四つにした。