「チベットの悲劇」に注目おすすめ度
★★★★☆
第一部が「『南京事件』の真実」、第二部が「『百人斬り』報道を斬る」
そして第三部が畠奈津子の平成13年に発表した処女作「チベットの悲劇」だ。
けして絵がうまいわけでもはない。ストリー展開もアマ程度かもしれない。
読む人によっては、侵略した国の軍隊の残酷性だけをむやみに強調しているように
思えるかもしれない。
しかし、チベット仏教者と侵略者の関係が、漏れ聞こえてくる現代の報道に
極めて類似していることには驚かされる。
一体今まで、処女作のテーマにチベットを選んだ漫画家などいるのだろうか。
そこには、作者の、現代の問題でありながら報道されることのなかった事件についての
強い怒りを感じる。
日本政府は、中国政府に対し、事件についての情報開示を強く求めるべきだろう。
封印は必ず破られなければならない。私はそう思う。
時事問題ですね!おすすめ度
★★★★★
「南京大虐殺」が幻であったことは、知っていたのですが、
部分的な知識だったのが、全体が分かって良かったです。
「チベットの悲劇」の内容もわかり、まさに、すごいタイミングで発売されたと思います。
第二章「そもそもどうして日本は中国に行ったの? 〜南京への道〜」は、
分かりやすかったです。義和団事件からの流れを把握できました。
ただ、あまり「中国の民族性を正しく知ろう」という表現にすると、
えげつなさを感じてしまうかなぁ、という感想です。
マンガで、まずは、全然興味がなかった若者に読んでもらうには、
ちょっとお薦めする時に、抵抗感がでそうな気がします。
なにわともあれ、教科書やマスコミの情報しか知らない人には、
是非、読んで頂きたいです。
大手メディアに登場しない事実が書いてあり興味深いが
おすすめ度 ★★★☆☆
「百人斬り」記事のモデルになった二人が謀略により処刑されたこと、
中国共産党がチベットで行っていることなど、
テレビや新聞などのメジャーなメディアには登場しない真実が
マンガでわかりやすく説明されています。
しかし、中国人の残虐性を語る際、中国の食堂のメニューに嬰児のスープがあるとか、
中国人が日常で人肉食をしているかのような描写があったりするのには
少し閉口しました。
この部分で、100パーセントこのマンガの内容を鵜呑みにしては
いけないのかもしれないと思わされてしまったのが残念です。