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バグダッド・カフェ 完全版

パーシー・アドロン
おすすめ度:★★★★★
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心技体そろった映画.
おすすめ度 ★★★★★

ストーリー, 音楽, カメラが絶妙のマッチです.
ドラマを無理に作っていくのではなく, 自然に流れていくように展開します.

このマッチは, 監督のセンスというよりかは,
他の作品と比べると飛び抜けて良いので,
(というか, 他の作品はいまいちなので)
偶然の産物なのかもしれません.

人によっては「地味でつまらない映画」で終わってしまうかもしれません.
アメリカ文化の背景知識も必要です.
(前半部分はコーヒーの濃い, 薄いが分からないと, 意味不明です.
主人公と旦那はドイツ人なので濃いめ, その他の人はアメリカンで薄めです.
自分は何回か見て気づきました).

派手なストーリーや, 特撮, 美男美女で見せるのではなく,
女性監督らしい, 心理の細かな描写を
楽しめるかどうかで評価が分かれると思います.

個人的にはタトゥーの人のシーンが好きです. バランスとってます.



完全版よりオリジナル版がおすすめ
おすすめ度 ★★★★☆

20年前にオリジナル版を見て虜になったのですが、再度、完全版
をDVDで見直してみました。正直、「あれ?この程度の映画だったっけ?」
と若干拍子抜けです。
多分17分の追加パートが冗長なのと、劣化フィルムをそのままDVD化した
だけの汚い映像と私自身の感性が老化してしまったせいだと思います。

しかしラストシーン〜エンドクレジットの間の巧さには改めて関心しました。
「え、このタイミングで終わるの?」という感じですが、この終わり方が深い余韻
を与えます。



夢の中にいるような映画
おすすめ度 ★★★★★

 とても心地いい夢を見て目覚め、その余韻にしばらく浸っている時の、ほわんほわんとした気持ちに包まれるような、そんな映画。「自分はいま、どこにいるのかわからないけど、ここは安全な場所だってわかる」ような、あったかいものに包まれているような幸福感。
 映画をみて、こんな気持ちになったのは初めてです。
 砂漠の真ん中にある、黒人の経営するうらぶれた「バクダッド・カフェ」。ぱつんぱつんの黒いスーツに身を包んだ、ドイツ人旅行者のジャスミン。この取り合わせの妙なこと!!
 まるで、現代のおとぎ話のような簡素なストーリーなのに、すっかりその世界に引き込まれてしまう・・。
 映画のなかに流れる、けだるい時間と砂漠に吹くほこりっぽい風。みているだけで、そのざらざらとした空気が伝わってくるよう。どこからが現実で、どこからがフィクションなのか。その境目を心地よく漂っているような不思議な映画です。必見。
 



心を潤す“砂漠のドライブイン”のお話
おすすめ度 ★★★★★

この映画、人にどうやって勧めたらいい?言葉に出来ない…。美男美女は一人も出ない!ものの見事に!アクションもない!サスペンスもスリラーもない!エッチもない!(ぶよぶよに太ったおばさんが裸にナルだけ、ちっともエロくない)砂漠の中の錆びれたモーテル兼ドライブインに暮らす人々のお話。
言葉にして賛美出来るのは、広大な砂漠とコバルトのそら、劇中のテーマソング“コーリング・ユー”の美しさ位、ストーリーだってさほど大きなクライマックスもなくのんびり進んでいく。………だけど、見終わったあとに、じんわりと染み入る優しい余韻はなんだろう?……説明出来ない!



砂漠のような心を癒してくれる・・・
おすすめ度 ★★★★★

あらすじは、70名以上のレビューアーの皆様がすべてお書きだ。砂漠の寂れた小さなカフェで、主に、2人の対蹠的な女性の間の心が、乾ききったものから友情あるものに変わっていく情景を、脇役達あるいは砂漠の情景にその有様を『砂漠』、『給水塔』、『マジック』、『2つの太陽のような光源が光る絵』、『ブーメラン』などで象徴させている。そこに、時々流れる『Calling You』がとても良い。この歌、流行ったが、歌詞の意味も映画の内容をうたっている。カフェの主人CCH・パウンダー演ずる『ブレンダ』のアメリカ人らしい実にリアルな
乾いた心の演技が凄く上手い。かたや、突然、カフェに現れ、カフェの住人をかき回す、ドイツ人女優マリアンネ・ゼーゲブレヒト演ずる『ジャスミン』の大変化を好く演じている。また、往年の俳優ジャック・パランスの演技も自然だ。映画は観なければ意味在りません。こ
れは、是非ご覧下さい。余談ですが、監督パーシー・アドロンは女優マリアンネ・ゼーゲブレヒトが大好きで『シュガー・ベイビー』なる作品も撮ってます。この映画の彼女は別人です。ともあれ、この映画お薦めです。Dr.ω


概要
文句なしに映画ファンをうならせる傑作。舞台はアメリカ西部、モハーベ砂漠にたたずむさびれたモーテル「バグダッド・カフェ」。そこは日々の生活に疲れきったモーテルの女主人や、日夜遊びに明け暮れる娘、売れない画家、ピアノの弾けないピアニストなど、うだつのあがらない人々が集う場所だった。そこへやってきたのがドイツ人のジャスミン。彼女の出現は、徐々に周りを変えていく…。
本作は砂漠のように枯れ果てた人々の心に、たっぷりの水で潤いを与えてくれる映画である。砂漠色の黄色を基調に描いた映像には夕暮れ時の物憂げさがあり、バックに流れる名曲「コーリング・ユー」はひたひたと静かな感動を呼び覚ます。この歌が軽快なリズムに変わっていくにつれ、ジャスミンの魔法は花開き、人々に笑顔が戻っていく。ジャスミン役のマリアンネ・ゼーゲブレヒトの印象が強烈だ。1987年、西ドイツ作品。(齋藤リエ)

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