いくらなんでも....。おすすめ度
★★★☆☆
話が進んでるのはいいけどいくらなんでもシルヴィアの扱いが酷すぎる。
あんまりすぎ。
確かにもともとうかつな娘だったけどあそこまで異常な人間にしなくても。
それにあの宮廷にはちゃんとした医者はいなかったのか?って気になる。
性犯罪の被害にあった娘に対するケアを何もしなかったのかって感じ。
(小説の中の話に現実の病気の話を持ち出してなんですけど、性犯罪の被害に遭った人の中には現実に多淫症になってしまう人もいます。理由は自分の身におきた事は大した事ではないのだ、性行為などなんでもないことだと思おうとするからだそうですよ。それとまだ若すぎる時に被害に遭って淫乱症になってしまうこともあるとか)
父親も嫌いな女の子供だからってもう一人の娘と差別しすぎ。
そりゃぐれるわ。
グインよりシルヴィアに同情するね。
娘の心のケアを怠った父親にも同情できん。
やっとケイロニアへおすすめ度
★★★★☆
やっと、ホントにやっと、グインがケイロニアへ帰ってきます。
しかし、物語の後半はまぁ、暗澹とすると言うか、何と言うか。
そこまで、シルヴィアを貶めなくても、という扱いに、ちょっと呆れてしまいました。
今更、そんなに怒らなくてもねぇ、ハゾスさん。
グインを取り巻く重臣達は好漢で、シルヴィアだけが悪者扱いされるんですね。
かなり凹むラストへの展開ではありますが、まぁ、一応ストーリーが進んだ、って事で★4つ。
後半はまるで怪談を読んでいるかのようおすすめ度
★★★☆☆
シルヴィアの場面はまるで怪談を読んでいるようでした。主人公の妻をここまでおとしめるなんて・・
面白かったのは女官クララがシルヴィアに気に入られるくだり、そんなことがあったっけ?とずいぶん前の巻を読み返したくなりました。
最後は予想していなかったので驚きました。敏腕宰相ハゾスはどう始末をつけるのか?気になります。
どろどろ
おすすめ度 ★★★☆☆
栗本さんの好きなパターンのひとつの典型の巻かな。
男の人間関係は「好漢同士の気持ちよいお付き合い」(除く男色)
女の人間関係は「どろどろ」
という設定が多いのでは?
アムネリス、アリストートス(彼はある意味「女」)
もちろん本巻の主役シルヴィアもまた。
人間にはどうしようもない一面があって、その描写であるのはよくわかりますが読み直したい巻ではないですね。
外伝も含めて伏線になって...。
完結するしないは別としても、昔の推理小説をたくさんお書きになってた頃のように書き味の「鮮やかさ」が戻ってくるといいのですが。