豪華すぎるキャスト!おすすめ度
★★★★☆
たった5ヶ月の猛特訓で吹き替え無しのサックス演奏を見事に演じてる野村くんのスゴサもさることながら、脇を固める俳優陣の豪華さに腰砕けになります・・・・。
角川映画10周年記念だからこそできたキャスティングだそうですが、そのひとりひとりがどこのシーンでどれだけでているかをチェックするだけでも十分楽しめるっ♪
キャスティングのあまりのすごさに、野村くんの演技の固さなんて気にならなくなります(笑)。
ジャズサックスを吹く人間としても、十分楽しめました。
「いかにも」な内容ではありますが、それはそれでエンターテイメントとして許容範囲。
改めて『LEFT ALONE』を吹いてみたくなりました。
概要
恵まれた家庭に育ちながら、ジャズに魅せられたことから家を飛び出し、本物のジャズを求めて場末のキャバレーでサックスを吹いている青年・俊一(野村宏伸)。そして片隅の指定席には、必ず「レフト・アローン」をリクエストする男(鹿賀丈史)がいた…。
栗本薫の同名小説を原作に、角川映画10周年を記念して時の総帥・角川春樹が監督第3作としてメガホンを握ったハードボイルド超大作。それまで角川映画の画面を彩ってきた俳優たちが入れ替わり立ち代わり登場するオールスター作品でもあり、いわばそれまでの角川映画の集大成とする向きもある。また、お坊ちゃん風な主人公がとことんまで絶望に追い詰められていきながらも、ジャズに執着して彷徨う姿は、角川春樹自身の苛酷な青春時代の反映とも捉えられるだろう。その意味では、本作は実にゴージャスなプライベート映画でもあるのだ。(的田也寸志)