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+ 豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-122 グイン・サーガ 122) +

豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-122 グイン・サーガ 122)

栗本 薫
おすすめ度:★★★★★
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けっこうあっさりのグイン
おすすめ度 ★★★★☆

グインは、シルヴィアと対面したものの、
ちょっとあっさりして見えておもしろくなかったです。
奥さんにそんなこといわれたら、自分でも力はぬけてしまうけど、
グインなんだから、もうちょっとこうパワー爆発みたいなところを
見たかった。

グイン・サーガはときどき、目立たないひとが急に目立つことがありますね。
オリーおばさんだったり、フロリーだったり、ヨナだったり。
この巻は、ロベルトとパリス。
そちらはとてもおもしろかったです。
ハゾスは、ハゾスで、ヴァレリウスかと思ってしまった。

次の巻はそろそろ新展開なんでしょうね。
外伝読んでないので、そちらをまず読んでみますかね。






面白かったです。
おすすめ度 ★★★★☆

最近のグインのなかではダントツに面白かったと思いました。
確かに血沸き肉踊る展開とは程遠いのだけど、これまでの
シルヴィアの奇行の理由がわかったというか、
こういう復讐のしかたもあるんだ、
やっぱりシルヴィアはシルヴィアだったのだなあ、という自分のなかで
妙に納得できた巻でした。

そしてまた迷走しているようにみえて、着実にこのグインサーガも
筆者が思い描いている最終的なものに近づいているような、
そんな気もしました。

この巻の最後の一行には驚きましたが、長い目で、
今後をじっくり見守りたいと思います(^^)



起伏の「伏」
おすすめ度 ★★★★☆

確かにこの巻は血湧き肉躍る展開の内容ではなかった。
しかし、豹頭王の苦悩、ハゾスの苦悩、人々の苦悩を深く掘り下げた
心理描写には同化して味わうことができた。
 特に、中盤のハゾスの心の内を読んだロベルトのことば。
「われわれがみな、強く、高潔に、完璧に作られているのであったら・・・」
には深く感じるものがあった。
折しも、癌による闘病生活を送っている作者栗本氏による、
ひとりベッドの上での内省止観が反映されたのかと想いを馳せた。
私はこのグインサーガも好きです。


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