優しい映画おすすめ度
★★★★☆
世界あちこちのタクシードライバーのドラマ。
ウィノナ・ライダーやロベルト・ベニーニといった個性豊かなドライバーと、
これまた個性的な乗客が織り成す物語の短編集みたいな感じです。
感動や大爆笑はありませんが、全体的に優しい雰囲気に包まれたとてもいい映画だと思います。
時間のある日の夜にお酒でも飲みながら見ると、
見終わった後にとてもいい気分で眠れるような、そんな映画です。おすすめ。
夜の切ない空気感おすすめ度
★★★★★
夜一人で車を運転している時、流れる街の灯りを見ながら、人生の悲哀やもどかしさ・懐かしい人や出来事などに思いを馳せた事のある人。昼間と違うひんやりした空気に包まれた、切なく悲しく温かい時間を愛する人なら、きっと好きになれる映画です。
運転手と乗客という関係に過ぎない登場人物達は、ほんのわずかな時間をタクシーの車内で共有し、短い会話の中で相手の人生観や生活を垣間見る。彼らが特別親しくなる訳でも、それぞれの悩みに答えが出る訳でもなく、ただ「ある時間、世界の五つの場所で存在した小さな人間模様」を切り取る形で映画は進んでいきます。
起承転結があるわかりやすい映画ではないかもしれません。
疲れた夜にゆっくり飲むコーヒーの湯気とか、眠りにつく前の温かい闇とか・・・そういうものと似た雰囲気を持つ映画です。
ABCDEFG
おすすめ度 ★★★★☆
舞台はすべてタクシーの中という設定ですが、人生について考えさせられる作品でした。
全く境遇の異なった人間同士が、出会い、そこにひとつの事象が生まれる。
それぞれが嘘の無い自分自身を出している事で、出来上がるどこか「抜けた」化学反応が見事で、何か音楽に通じるものを感じさせられました。あくまでもドラマですが、どこかリアリティがあって、普遍性に帯びていて、どんな境遇の人が見ても、考えさせられる絶対的な何かがあるような気がします。
個人的にはパリでの話がとっても大好きです。