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ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書)

大鹿 靖明
おすすめ度:★★★★★
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最高に面白い暴露本
おすすめ度 ★★★★★

前著「ヒルズ黙示録ー検証ライブドア事件」をむさぼるように読んだが、本書の存在は最近まで知らなかった(朝日新書なんて出てたんだ)。が、前著では不明だった魑魅魍魎の欲ボケの世界が一連の逮捕劇を通して、あぶり出されてきたことで、事件としては「語るに落ちた」が、検察(朝日新聞記者だけあって(?)、批判的)の乱入で、ゴシップとしてはますます面白くなってきた。

本書で特に興味を惹かれたのは、宮内ギャング団の立件されなかった横領事件の裏にいた、クレディ・スイスの動き。こういうことやるから、プライベートバンキングはうさんくさいと思われてしまうのよ。

複雑極まりない事件と登場人物の動きを、実に要領よくまとめている筆者の筆力には驚かされる。

最近(本書評執筆は07年2月7日)の村上裁判の動きを見ていると、村上ファンド抹殺に込められた検察の意図と無理筋のバグは本書で推測したとおりであり、村上無罪という結果もあるのかな、と思わせる。

それにしても、ライブドアのようなチンピラをのさばらせたのは、あきらかに制度的な問題(株式分割=株価高騰のメカニズム、TOSTNETのループホールなど)であり、大人たちの管理責任は重過失である。



取材とは・・・
おすすめ度 ★★★☆☆

多くのメディアが一部の勢力(検察)と癒着して情報を垂れ流していることは、最近判明したことではない。反面、この筆者は堀江や村上側と近過ぎるのではないかと思う。自己宣伝のような作家気取りの文章も鼻につく。一連のライブドア事件を巡る報道(新聞、雑誌、ワイドショー)のレベルが低かったため、結果的にこの記者が浮かび上がったようだが、まだ公平な視点で事件を取材・評価出来ていない。真に取材力のあるジャーナリストを出でよ。



Journalistが記すNonfiction娯楽作品!
おすすめ度 ★★★★★

この2年間、世間を大いに騒がせたLive-Door&村上ファンドのKey-Manたちに纏わる出来事のホンの一部を記した娯楽小説である。

兎に角、日経新聞や四大新聞では絶対に掲載されない、下世話な夕刊紙が好む「面白い」Episode満載である。
一つ一つを列挙してしまうと、誰もこの本を買わなくなってしまうので、そんなアホな事はしないが。例として上げれば、阪急&阪神の経営統合が如何に茶番劇だという事がこの本を読めばわかるのである。
又、ヒルズ族の横の繋がりが想像以上に密接であるかと思えば、裏を返すと、非常に脆いものである事もよくわかる。
電車の中で、携帯電話ばかり眺めている暇な連中に是非とも読む事をお薦めする。

堀江貴文に村上世彰という「時代の寵児」二人を私は尊敬も軽蔑もしていない(Live-Door株に1年半ほど投資し損はしたが)が、この物語を読んだ今では、もう一度、世の中で大暴れしてもらいたいと切に願う。



とにかく緻密な大作
おすすめ度 ★★★★★

複雑に入り組んだ利害関係、人間模様をきちんと取材し、
裁判の背景を説明しきっています。
ひとつのテーマを追いかける力量はすばらしいと思います。

構成上面白いのは最終章。
まとめがすばらしいと思います。
最終章のみ自らの主観に基づくライブドア・村上ファンド事件の総括をしています。
この総括が、ITバブルおよび日本社会全体への批評にもなっており、なかなか感動的でした。

格差社会の勝者であるはずの堀江、宮内らの蹉跌を描いた非常にタイムリーな一冊です。

登場する堀江、宮内、村上、そして東京地検特捜部・・・。
本書では全員敗者として描かれています。
というか、エリートの荒廃ぶりに愕然とします。

本書が内容通りであれば、
堀江は微罪で村上は無罪でしょう。
そして何より、検察の権威が失墜した一連の事件だったということです。



遠くなったあの時代の検証
おすすめ度 ★★★★☆

 突然のライブドア捜索から早一年足らず。このレビューは2006年末ですが、わずか一年前、ライブドア・ホリエモンはまさに時代の寵児でした。旧体制の変革者。個人株主たちの星。ライブドアは次どんなことを始めるのか、日本中が酔いしれていたと思います。
 本作は、吉崎達彦氏の溜池通信で紹介されていたことから読みましたが、前作ヒルズ黙示録とあわせ、もう遙か過去となってしまったあの時代に、ライブドアとそれをとりまく様々なアクターが何を考え、どんな行動をしていたのか、丹念な取材をもとに浮き上がらせており、当時の様々な事件を思い出し、文句なく面白いです。
 今から思い返せば、ライブドアが実業の見えない会社であったり、株主重視と言いながら平気で株式の価値を落とす資本政策をしていたことは、株主であった者なら誰でも知っていたことだと思います。ただ、稚拙な計画の無謀な様々なチャレンジが、それぞれの世界の秩序を揺さぶって活力を与えていました。この作品の中で検察捜査の混迷が描かれていますが、当時の記事でもかなり無理をした印象が拭えない筋立てだったことを思い出します。回復する景気と反対に閉塞感が再び漂い始める昨今の状況を思うにつけ、「額に汗した人を守る」のが本当に検察の領分だったのか、考えておかなければならないでしょう。
 星一つの減は二度読む性格の本ではないためです。


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