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欲望の翼

ウォン・カーウァイ
おすすめ度:★★★★★
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陶酔、甘美、官能的。正に刺激的な傑作。必見!
おすすめ度 ★★★★★

そそられる、、、。1960年を舞台に、香港のトップ・スターたちが織りなす運命の出逢いと別離、思慕、一瞬の夢、そして死。いわゆるドラマとしての起承転結が明快に提示されないにも拘らず、全編を漂う強靭なストイズムとスタイル、香り高さ、強烈な色気、そこはかとない陶酔と甘美な趣。ねっとりした色調に、ロー・アングル、ハイ・アングル、ステディカムと何でもありの縦横無尽なカメラワークに感嘆しながら、フィリピンの原生林をバックにゆったりと流れる、郷愁を誘うザビア・クガードのラテン・ナンバーの官能的な響が、いつまでも心に残って離れない。 
ウォン・カーウァイ、日本でのブレークの記念すべき一作。正に、カルト・オブ・ザ・カルトと呼んで相応しい傑作だ。



何か感じるはず
おすすめ度 ★★★★★

不思議な感覚を覚える作品ですが何か感じるはずだと思います。レスリー・チャン演じる主人公は一言で言ってしまえば【どうしようもないヒドイ男】なのですが切ない気持ちが見ていると溢れてきます。アンディ・ラウ出演作ではこれが一番好きです。アンディは格好いいヒーローよりもこんな役の方が合っている!むしろ格好いい!と…ファンが感じないであろう感想を持ちました。でも主人公の役はレスリーはこういう人間か?と錯覚してしまうほど。リマスター万歳!



絶対お薦めの映画です!
おすすめ度 ★★★★★

ウォン・カーワイの中で一番好きな映画です。
LDでしか持ってなかったし、リマスターになるそうなので、
今回は思い切って買おうと思っています。
登場してくる人たちがスター・スターで、
これからはこんな映画撮れないのではないかと思う位です。
しかしそれ以上に、この映画は本当に切ない。切なくて仕方ないです。
みんながみんな思いがあって、口には出さないけど、
その思いはとっても強く、どうしようもできずに突き動かされていくのです。
なのに思いが叶うものはない...。
私たちも多かれ少なかれ同じような生活をしているのだろうけど、
それを映画という芸術枠で表現したものがこれだと言えるでしょう。
レスリーの飛ぶことを止めない鳥の話し、
ジャッキーがカリーナに思いを告げるシーン、
アンディがマギーに寄せる思いを握りつぶして航海士になるくだりなど、
どれ一つとっても切ないお話しです。
知らない間に涙が出てしまいます。



時間 
おすすめ度 ★★★★★

60年代の香港を舞台にした青春群像劇。キャストがきわめて豪華であり、どの配役も磁石で吸いつけられたようにはまっている様は見事。最初のジャングルの場面からフラッシュバックしていく構成もいい。この作品で特に素晴らしいと感じたのは「時間」というきわめて抽象的な事柄を鮮やかに感じ取らせる力をもつこと。過ぎ去った時間はけして戻ることはないという眩暈のするような喪失感を感じさせる一方で、青春の日々をもう一度目の前に組みたて直してもらっているような、なんとも不可思議な感情を味わった作品だった。きわめてレヴェルの高い、ある意味哲学的な映画ではないだろうか。




概要
1960年代の香港で、ミミという恋人と同棲するヨディ(レスリー・チャン)が、サッカー・スタジアムの売店の店員スーからも想いを寄せられる。そんなスーを慰める警官ら、若者たちが紡いでいく群像劇。
ドラマチックな事件が起こるわけでもなく、淡々とした語り口から登場人物の心情を伝える展開が当時の香港映画としては斬新で、ウォン・カーワァイ監督は、この一作で世界中から注目を集めた。階段を駆け上がるカメラワークや、湿気が伝わってくるような熱帯雨林の映像に加え、時計が示す時刻の意味など思わせぶりな要素もたっぷり。映像や細部へのこだわりはもちろんだが、本作最大の収穫は、やはり香港トップ俳優たちの“旬”の魅力だろう。男なのに小悪魔的なレスリーを中心に、マギー・チャンの一途さ、アンディ・ラウの静かな包容力、そしてセクシーで奔放なカリーナ・ラウ…。この時代は良かった!と感慨もひとしお。(斉藤博昭)

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