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第七の封印

イングマール・ベルイマン
おすすめ度:★★★★★
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絶望の果ての希望
おすすめ度 ★★★★★

第七の封印が小羊によって解かれる時、世界に終末が訪れるという「ヨハネ黙示録」から着想を得た作品である。従者を伴って人々に疫病をもたらしにやってくる第4の騎士になぞらえた十字軍騎士アントニウス(マックス・フォン・シドー)が主人公の物語だ。

聖戦に疲れ果てた騎士と従者が訪れる地には、世界の終末を予感させるペストが蔓延し、人々は死の恐怖に怯え狂信に走り、魔女狩を繰り返していた。騎士が死を目前にした女に何が見えるか尋ねるシーンは印象的だ。神か悪魔か、それとも空虚なのか。自分の命を狙ってチェスの対局をする死神に聞いても、答えは得られない。

自宅にたどり着いた騎士達一行が祈りを捧げる中、何者かが訪問する。騎士はひたすら慈悲を請い、従者は抗議する。道中で拾った女が喜びに輝いた顔で迎えた者は、神だったのか、それとも死神だったのか。一行の心の中に写ったその姿は、きっとそれぞれ別の姿をしていたに違いない。

死を迎えいれ苦悩から解放された騎士たちの姿を見つける、旅芸人の男。絶望の果てに訪れるかすかな希望の光を、ベルイマンは観客に見せてくれた。



死神とのチェス−−まるで医者の様です
おすすめ度 ★★★☆☆

 若い頃、ベルイマンに凝った時期が有る。1970年代の後半に岩波ホールで『魔術師』、『夜の儀式』、『冬の光』の三部作を観たのが切っ掛けで、それからフィルムセンターや名画座で、『野いちご』や『叫びとささやき』を観て、ますます、この映画監督に惹かれた。(年が知れますが)
 その時期に、ベルイマンに関するドキュメンタリーや映画雑誌で、『第七の封印』の主人公が死神とチェスをする場面を見て、その映像の造形美に打たれた。以来、この映画は、私の観たい映画の一つであったが、ビデオが無い当時、名画座でも上映されないこの映画を観る機会は、なかなか得られなかった。ようやく、フィルム・センターにおいてだったと記憶するが、この映画を観た時、正直言って、期待したほどの傑作ではなかった事に少々失望した。しかし、白黒映像の美しさは、さすがベルイマンである。特に死神とのチェスの場面は素晴らしい。(宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』に登場する顔無しは、もしかすると、宮崎監督が、この死神に触発されて創造した物ではないか?と言ふ気がしなくもない。)
 それにしても、死神とチェスをして、負けそうに成ると、時間稼ぎをするこの映画の主人公の姿は、何と私の職業(医者)に似て居る事だろうか。

(西岡昌紀・内科医)



ファウスト
おすすめ度 ★★★★★

ベイルマンは昔から見てみたい映像作家のひとりだった。
欧州に多い哲学入りまくりの難解な作家だと覚悟していたが、
実にシンプルで古典的に説教ぽくありながらもコミカルで、
わかりやすいのに深いという、とても面白い作品だった。
そもそも古典とは本来至極シンプルでコミカルで
わかりやすいものなのかもしれない。

この映画に答えはない。
答えがあるとすれば、この映画を見た人間が
自分の脳内の限界でのみ得られた感情が答えだと思う。
なので、見てると答えが必ず見つかるハリウッド映画に
慣れた人々には、この作品は少々退屈かもしれない。

答えはないがヒントは満載。
ベルイマンが提示したヒントをどこまで拾えるか、
そうする事でどこまで思索を深めることができるのか、
そんな楽しみ方ができる映画でもあると思う。
10年後にもう一度見ると、また違った感想を持てるのかもしれない。

ペストに関するエピソードの数々は
ファンタジックでありながらもリアリティを感じた。
ラストシーンは非常に印象的で心に強く残る。
せつなくて滑稽で幻想的で美しさを感じた。


そして死神の広いオデコもえらい印象的。
わたしはこのシンプルな映画が好きだ。
ベルイマンてスゲーと思った。




にしても値段は高いぞー!!



楽しめる映画ではない。
おすすめ度 ★★★☆☆

確かに重いテーマを扱いながらなかなか面白く仕上げているとは思う。で、確かに現代にこういう映画はなかなか無い。

しかし、生と死という重いテーマを扱いながらも「考えさせられる」映画ではない。また、娯楽性が高いと他のレビューにあったが、正直に言って自分は何が言いたかったのか理解できなかったし、そこまで楽しめなかった。映像というべきか、ストーリーの進歩が遅すぎるのは退屈だった。また、白黒、スウェーデン語、というハンデもあると思う。すぐに見返したくなるような作品ではない。しかもこの日本語版の価格は高すぎる。

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