これぞ、21世紀のユーロビート、ミュージック・ヴィデオの秀作おすすめ度
★★★★★
「ラッキー・ラヴ」、「ロコモーション」などのヒット曲のヴィデオ・クリップも懐かしいのですが、やはり、ほかのアーティストとの比較で文句なく推せるのは、2000年EMI移籍後の「スピニング・アラウンド」以降のセクシー・ダンス・ユーロビート路線のヴィデオ・クリップでしょう。
音楽的には、おそらくイギリスのクラブで流行っているダンス・ビートを大衆向けに聴きやすくしていますね。すなわち、実験性=未来と大衆性=80年代とを兼ね備えた21世紀のユーロビート。
映像的には、基本はセクシー、エロティック演出ですが、ただの下世話な客寄せではなく、実験的アートを忘れていません。また、カイリーの分身がいくつも現れてくる発想を用い、グラミーのベスト・ダンス・レコーディングを獲得した「カム・イントゥ・マイ・ワールド」のように、必ずしもセクシーだけでまとまらず、映像の切り口が多様で、飽きさせません。そして、まず優れた音楽を作り上げたうえで、つまりミュージシャンとしての責務を果たしたうえで、ヴィジュアル面で遊んでいるので、音楽重視のリスナーの視点から見ても好感がもてます。
DVDの仕様について言うと、英語歌詞を字幕としてつけることができます。日本盤の仕様として、歌詞・対訳の印刷されたブックレットはありませんが、最近のカイリーをよく知らないかたにとっては、日本語の曲解説は有益だと思います。
惜しい・・・おすすめ度
★★★★☆
内容的には大満足!!
だけど、
「Hand on you heart」や
「Never too lete」等を含む
4曲〜5曲位にノイズと言うか
かなり目立つ色ムラ(?)が出ますね・・・
2003年に出たDVD、
『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ』は
問題無いのに何故なんでしょう?
最初は、
不良品だと思ってメーカーに問い合わせたんだけど
海外から届いたマスターテープに
入っているノイズなので不良品では無いそうです・・・
しかし、
ノイズが出ているのは
『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ』に収録されている
楽曲だけですので
『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ』を持っている人には
大した問題じゃない(?)かも・・・
その他の楽曲の、
映像や音質はとても綺麗ですし
(ノイズは映像だけですので音は全曲共に綺麗です)
カイリー大復活後のPVも沢山収録されているので
上記の事を含めても
お買得なDVDだと思います!!
ジャケットも綺麗だしね!!
婦女子必見!おすすめ度
★★★★★
カイリー・ミノーグときたらエロエロ魂炸裂で男子悩殺!といったところですが、本当は婦女子にこそ観て頂きたいDVDです。身長155センチとガイジンにしては小さいカイリーですが、スタイルは最高にいいです。一昔前のおじさんだったら「トランジスタグラマー」とでも言いそうな感じ。特にプイッと上がったお尻を見た後は、自分のお尻をしげしげ眺めてしまうほど。ダイエットによさそうです。…とまあスタイルもともかく、時系列になっているせいか音楽や画像処理の編纂を見比べるのも面白いと思います。なんとなくキワモノ的に扱われているカイリーですが、よく聴けば「このひと歌上手いのね」という場面にも出くわします。33曲入ってこのお値段は絶対に買い!です。
満足感100%保証の集大成
おすすめ度 ★★★★★
80年代後半から一気にスターダムへと登りつめ、出す曲出す曲大ヒットだったPWL時代。そんなKylieもアーティストとしての自分を見つめなおすためにレーベルを移籍。商業的に失敗に終わりながらも先鋭的なアプローチを見せていたデコンストラクション時代。そして再びポップの女王としてシーンへとカムバックした現在。そんな彼女のビデオクリップの軌跡をレーベル間を越えて収録したベストオブベスト的な内容がこれ。これまでもアルバム単位ではベスト盤を様々な形でリリースしてきたKylieだが、ここまでの密度の濃さのビデオクリップ集はない。これまでパブリックにリリースされてこなかったものも含めて収録されているのはファンにとっては本当にうれしい限り。内容はもちろん言うまでもなく最高です。こんなにいい年の取り方をしている人もそうそういないよ。本当にきれいだし、ビデオクリップも秀逸なモノが多い。欲を言えば、ここに収録されなかったシングル曲もあるわけで、タイトル通り"Ultimate"というのであれば、本当に全てのシングル曲のビデオクリップが見たかったのが正直なところ(Word Is OutとかSome Kind Of Blissとか)。でもここまでやってくれたその心意気はすごい。一家に一枚。