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2001年宇宙の旅 特別版【ワイド版】

スタンリー・キューブリック
おすすめ度:★★★★★
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映画を見るのではなく旅を経験する映画です
おすすめ度 ★★★★★

もう20年以上も昔、その時ですらリバイバルで映画館でこの映画を見ました。
その時映画館から出てきて口を突いて出た言葉は「分からん!」。
しかしその後2〜3度見てようやく分かりました。
この映画はタイトル通り「旅」なんだと。

本当の旅にストーリーなどありません。
ただ旅を経験するだけ。
自分の目に映っている物がなんだか分からなくても、
旅で貴重な経験をする事が出来ます。
この映画も同じです。

これはストーリーを理解して楽しむ映画ではなく、
旅と同じように経験する映画なのです。



これは人類と神を強引にメビウスの輪で繋いだ力作だ!
おすすめ度 ★★★★★

この映画、作品を作品として観た場合、SF映画というよりスペクタクル史劇の感がある。
有史以来、人類が如何に重力と戦ってきたか、または無重力を如何に制する事が出来るのか・・・その過程が様式化されて表現されているようにみえるのだ。名高い、猿人が空中高く放り投げた骨が宇宙船に転換する場面を例にとってみよう。これは「400万年の飛躍的人類の進化を指し示す優れた映画的表現」等ではない。猿人の前でモノリスが暗示したもの、それは骨が空中に「浮く」というこの浮遊感覚なのだ。これは宇宙空間における宇宙船の無重力性と同質であるがために感動的なのだ。挿話では様々な形で宇宙ステーション、宇宙船内で重力と戯れるコミカルな場面があるが、これらの場面を我々はついつい教条主義的見地から作品の壮大なテーマの息抜き程度として流してしまいがちになる。しかし、これらは正しく作品の本質、テーマそのものなのである。人類と重力との戦いが作品のテーマだとすればの話だが・・・ハルの叛乱も従って同軸上の必然によって導き出された名場面である。ハルによって無重力化された人間の試練。宇宙の無重力空間は人間の「死」を暗示しているが、この「死」の空間に浮かぶ、または閉じ込められた人類は、ラストの胎児のイメージに遥かにオーバーラップするイメージとして感動的である。本質的には映画はハルとの重力バトルで終わってる。あとはSF映画として装うことで観客を呼び込もうとした付けたしである。しかしそうはいっても、バロックな一室で主人公と浮遊する球体とモノリスのお揃い場面は謎めかして、良い。ラスト、画面では胎児は一人だが、無数の浮遊する胎児が画面意外の領域には存在したという設定もありえるのではないだろうか。それは同監督の『スパルタカス』の無数に見える兵士のように・・・



コンピューターは「感情」を持ち得るか?--ハルは何故反逆したのか?
おすすめ度 ★★★★★

 この映画が公開された時(1968年)、私は、小学校6年生だった。年齢が知れてしまふが、私は、その時、この映画を映画館で見た者の一人である。
 1960年代に製作されたこの傑作を21世紀の今見直すと、一つの見方として、1960年代に、21世紀初頭の科学技術がどの様な物として予測されて居たかを伺い知る事が出来る。2001年に、この様な規模の宇宙ステーションが出来無かった事も、木星への有人飛行が実現されなかった事も、説明する必要は無いが、一つの興味深い視点は、この映画に登場する宇宙船ディスカヴァリー号のコンピューター、ハル(HAL)の様なコンピューターの製作が、21世紀初頭の現在、実現して居ない事である。
 この映画の中で、ハルは、木星に向かふ宇宙船ディスカヴァリー号の機器の故障の予測において間違った判断を下す。そして、その事を切っ掛けに、ディスカヴァリー号の乗組員の不信を買ふ。その不信に対する行動として、ハルは、反乱を起こし、一人を除いた彼らの生命を奪ふ。--恐ろしい物語である。--コンピューターの反乱と言ふこのモチーフは、キューブリックの前作『博士の異常な愛情』(1964年)における「ソ連の最終兵器」と共通する点を持つが、それはともかくとして、ここで、ハルは、あたかも「感情」を持った存在の様に行動して居る。もし、コンピューターがこの様な行動を取り得るとしたら、それは、極めて高度なコンピューターである筈だが、幸か不幸か、2001年を過ぎた今も、この様なコンピューターの製作は実現して居ない。
 しかし、1960年代に製作されたこの映画に、2001年には、その様なコンピューターが存在して居ると言ふ設定が用いられた事は、コンピューターに対する当時の技術予測が、それほど楽観的だった事の現はれである様で、興味深い。--うがった見方をすれば、当時、この映画が製作された背景には、コンピューター産業の未来を、実際以上にバラ色の物と印象ずけようとする意図が有ったのかも知れないが。
 それとも、ハルは、人類同様、モノリスの力によって、宇宙で、新しい能力を得たのだろうか?--初めてこの映画を観た小学生の頃から、私は、そうだったのではないかと考え続けて居るが、答えは、未だに分からない。

(西岡昌紀・神経内科医)
 



映画の台詞
おすすめ度 ★★★★★

 皆さんご存じの通り、最初の映画は無声でした。
 
 ですから、映画に音声が必要なわけではないのです。

「2001年宇宙の旅」は、そうした映画の特性を教えてくれる作品の一つだと思います。

 とにかく台詞の少なさは驚異的。そして、そのことが少しも不自然ではないということが、何よりも素晴らしいのでは。決して「前衛的」な映画ではないのです。

 ともすればストーリーの難解さ、のみが喧伝されがちですが、少なくとも木星に到着するまでは一級のエンターティメントです。ラスト近くはちょっと驚く人もいるかもしれませんが、ここは無心に映像を楽しみましょう。少なくとも退屈だったり苦痛を感じたりすることはありません。作り手の独りよがりなところは全くない、きちんと観客のことを考えた作りになっています。

 日本公開時は、初動の観客動員率は高く、それから激減。しばらくして持ち替えしたと聞きました。多分、楽しいSF映画を期待→予想とは違う映画という口コミが流れ敬遠ムード→本当の面白さが知られ、再び観客戻る というような状況だったのではないでしょうか。やはり、優れた作品の真価は必ず理解されると信じたいです。レンタルビデオのない時代では、世界各国で何度もリバイバル上映され、必ず収益を上げた「ロングセラー」映画です。先入観は捨てて、ぜひぜひ「楽しんで」ください。


魔法手腕
おすすめ度 ★★★★★

絶妙の映像マジック。何とも言えない微妙な間を作る事の出来る数少ない監督の傑作。挿入歌のクラシックは計算されつくしすんなり観る人の心に入ってくる。
はじめて観る人で、なにかの宇宙アドベンチャーなんかを想像されるかも知れないが、本当の意味のアドベンチャーと言うのを知るだろう。
ストーリーがあったのかな?って観た後に考えてしまうかも知れないが、観た後に考えさせられる。これがキューブリックマジックなんだ。


概要
あまりにも有名なスタンリー・キューブリック監督の代表作であり、SF映画史上にさん然と輝く名作である。
400万年前の人類誕生以来、人類の進歩の過程で必ずその姿を現す黒石板、モノリス。この謎の物体を解明するため、5人の科学者を乗せた宇宙船ディスカバリー号が木星に旅立つ。神秘的で難解なストーリー、当時の技術の粋を集めた特撮の醍醐味、『ツァラトゥストラはかく語りき』などのクラシック曲の効果的使用。大いなる映画的革新と冒険に満ちた、壮大な映像叙事詩だ。
本作は、完全表現主義者であるキューブリックが到達した1つの頂点であると同時に、映画という芸術自体が到達しえた頂点でもある。アカデミー賞特殊効果賞受賞作。(山内拓哉)

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