続編とはいえ全くストーリーに関連はない。今作は、主人公がどちらかといえば「正義」という立場に立って敵を倒していくので、前回の「善人だろうが、女子供だろうが、無表情で殺戮していく」という主人公からするとちょっとインパクトが弱い、かな。
もっとも、後発なのでトラップは格段に進歩している。しかし、「トラップは2000種類を超え・・・」というのはかなり嘘。要するに各トラップに威力のレベルが4つほどあり、レベルが変わると同じトラップでも別、と数えると確かに多いが、実際にはそれほど多いわけではない。
斬新なトラップアクションおすすめ度
★★★★★
前作「影牢」の新作。
プレイヤーは主人公レイナ(名前変更可)を操作し、襲い掛かる敵を天井・壁・床のトラップを使用し倒すというゲーム。
ゲーム進行は、ミッション制&ストーリー仕立てになっている。
敵に罠でダメージを与えると、ポイントが追加されこれが罠を作るお金となる。その際、トラップコンボ(罠を連続で当てる)で上手にトラップを使うと、得られるポイントも多くなる。
トラップは、岩系や爆発系といったベースに属性(火や雷)を併せて作る、前作とは異なる製作方法。他にも作り方は沢山あるが、実際プレイしてみて欲しい。
操作性も前作に比べ向上した。特に、前作にあったトラップ使用時の硬直がなくなり、走りながらのトラップ使用が可能になったのは嬉しい。
ゲームシステムは良いのだが、ストーリーの内容は前作よりも薄くなったように思える。マルチエンディング方式の各変化もあまり変わらない。
ストレス発散やトラップを極めるのも良いだろう。長く楽しめるソフトである。
ただし、人を殺すという行為に抵抗がある方はお勧めしない。だが、このソフトは少しギャグ要素が含まれているので、グロテスクではない。
「罠ゲー」という一つのジャンルを確立させたおすすめ度
★★★★☆
俗に罠ゲーと呼ばれるこのゲーム。
この会社が開発された独自のシステムであろうと思われる(私はこれ以外で初期に開発された同様のゲームを知らない為)。
罠を仕掛けて人を殺す。
とっても単純で解りやすいゲームです。
なので一つ言うことがあるとすれば「いやだー、残酷だわ」と思う人は絶対にやらないで欲しい、ということ。
興味を持った方は是非やってみていただきたい。
ストーリーやキャラクター設定等も結構キチンと成されていて、しっかり見てみると面白い。
特に、敵の設定は見もの。毎回襲ってくる敵の紹介が出るのでチェックしてみると良い。
他にもクリアした後にもらえる特殊なトラップも明らかにお笑いネタ的トラップだったり、残酷な割にはコミカルさなど交えられていてバランスがいい。
襲い掛かってくる敵も時には阿呆な動きをする者も居るのだが殆どは敏腕で凄く怖い。強い敵なんかはシャーっと走って襲い掛かってきて怖すぎて自分は心拍音が上がってしまうのだが・・・・。
罠ゲーという新たなジャンルを知らない方は是非試して欲しい。
コンボのスポーティーな連携が売り!おすすめ度
★★★★★
まあ、罠を仕掛けるって言う点は「悪代官」にネタを掴まれたかなってちょっと思う、続編も出して欲しいが、クモの今の現状(X-BOX参入のためのタイトル制覇で、今後DOAシリーズはPS2でも出るのだろうかと考えると、あまり売上的にメジャーでないタイトル、映画化も確定した「零」シリーズに同製作チームが関わってる事を考えると難しいだろう。 シナリオの出来はそれなりだが、システムは最高に練りこまれている罠は3種類(天井、床、壁)に分類され、最大3個ずつを各ミッションに選択できる。Ark(アーク)を稼ぎ、その資金で新しい罠を開発する。自分好みのコンボを考えて巧みに罠をリアルタイムに組替え、敵を上手く誘導して、高次元のテクニックを編み出す。 エキスパート・モードをマスターしても飽きの来ない様な付加要素があったらSLG的にはもっと深遠になった気もする。 PS2レベルの画像で、より洗練されたモノを何処かのベンダーがってくれないだろうか? トラップと地形効果を計算して遊ぶ究極の「罠ゲー」と言うのもアリじゃない? ップは当然屋内だけでなく屋外も欲しいな。 ともかくテクモと戦う中堅のソフトベンダーに敬服する一品。BEST版も出たわけだし、ある種の残虐性に嫌悪感さえ無ければ買い!
概要
部屋に侵入してくる敵を、張りめぐらせたトラップで仕留めるアクション。自分から能動的に戦うのではなく、敵を待ち受けて倒すという逆転の発想から生まれた『影牢』に続く、シリーズの3作目にあたる。 フィールドである館の内部はすべて3Dで表現されており、プレイヤーは主人公レイナを操って館内をリアルタイムに移動し、天井・壁・床の3系統のトラップを仕掛け、起動させて侵入者を撃退していく。トラップの組み合わせバリエーションは約2000種類にも及び、複数のトラップを連続して当てることで敵に連続してダメージを与えることができる。また、トラップコンボの作成もパズル的な要素が強く、楽しめる。敵をおとしいれる快感と殺りくの後ろめたい喜びという、ちょっとアブない快感を味わえる個性的な作品だ。(片井美樹雄)