名セリフの宝庫 おすすめ度 ★★★★★
この映画は「昔むかし・・・」というナレーションで始まりますが、プラスティック(ビニール)製のハンモックが出てくるくらいですから、どう見ても現代の話です。冒頭からこの調子で、人を食った面白いセリフが全編にちりばめられています。サブリナの変身ぶりを目で楽しむだけでなく、耳もたっぷり楽しませてくれる映画なのです。脚本のクレジットには、ワイルダーのほか、原作の戯曲を書いたサミュエル・テイラーと「北北西に進路をとれ」などのアーネスト・レーマンも名を連ねています。3人のうち誰が書いたのか知りませんが、パリから届いたサブリナの手紙を父親が読み上げるシーンは傑作です。料理教室のシーンで、老人がスフレの焼き加減について言うセリフも忘れられません。しゃれたセリフを楽しみたい人におすすめします。
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