黄金の赤塚スタイルおすすめ度
★★★★★
六つ子というワンアイディアから離陸して
次第にチビ他、イヤミなど脇役が活躍しだす、これぞ赤塚マンガといったドタバタギャグ。
赤塚キャラは反骨心が旺盛だが英雄的ということはなく
テメェ勝手で残酷、思慮が浅くて激情的、或いは痴呆的に抜けていたりする。
ただ、読むと実に痛快で、ある種突き放したような感覚に逆に癒されるというか、スカッと気が晴れる思いがする。
時代を反映した懐かしさもある。
が、悪役が悪い事をする理由を説明的に語りだすような近年の漫画の中にあると
むしろインパクトが増している描写も少なくない。
世代を超えて読めるエッジのきいた名作。
団塊世代の少年時代
おすすめ度 ★★★★★
おそ松くんが読んでみたいと思った。少年週刊誌が幾つか刊行され、友達と相談して彼はサンデー、私はマガジンを購入して交換して読もうと言う事になった。初めての雑誌、お菓子の箱入れてとても大切にしまった。でも週刊誌はすぐに増えて祖母の部屋の床の間に積みあがっていった。私はサンデーに連載される漫画の方が好きで、いつしかサンデーを購読するようになった。雑誌の懸賞、通信販売、私の少年時代は少年週刊誌をなくしては語れないのかも知れない。その中で一番思い出すのがおそ松くんである。1巻から買い始めて読むと覚えている話も多い。漫画のストーリーとあわせて少年時代が蘇ってくる。大学生の息子にも、おとうさんが子供時代に読んだ漫画だと渡すと、面白がって読んでいる。間も無くシリーズ完結。昔読んだ団塊世代は揃えておくと老後懐かしいと思う。