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イーライと13番目の懺悔(紙ジャケット仕様)

ローラ・ニーロ
おすすめ度:★★★★★
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スゴイ!独特!
おすすめ度 ★★★★☆

ローラ・ニーロ、初めて聴きました。
キャロル・キング、ジョニ・ミッチェルと言った同世代を代表する女性シンガーにに比べると
やや知名度は落ちるのでしょうが、スゴイですねえ。

神秘的な雰囲気はジョニに近いのかも知れませんが、"Stoned(=ラリった)Soul Picnic"
の名の通り、芸術的というよりはアシッド体験に基づくような幻覚的でエロティックな歌詞、
そして1曲の中で目まぐるしく繰り返されるテンポ・チェンジは独特です。
5th Demension やロイ・エアーズ等にカバーされたことからも分かる強いソウル・フィーリ
ングはキャロル・キングにも通じますが、あくまでポップなキャロルに対し、時にエキセント
リックに、孤独なソウルを震わせる様は、ジャニス・ジョップリン?

いずれ強烈な個性を持ったシンガーですが、この当時20歳!
フィフス・アベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイらとの親交も深かったようで、かの
山下達郎も熱狂的なファンとのこと。
やはり、この当時の女性シンガーはみんなとんでもないですね。



「ラッキー」が始まると背筋がゾクッとします!!
おすすめ度 ★★★★★

 68年発表のセカンド。
 90年代に発売された旧盤を所有していましたが、紙ジャケ/リマスターということで、同時発売の4枚全部を買い直しました。
 音は格段に迫力がまし、以前はあまり聞き取れなかったバックの楽器もよく分離し、あらためて名作に命が吹き込まれた感じです。
 付属のブックレットも豪華で、トランペットを持ったマイルス・デイビスとのツーショットが貴重です。1曲目の「ラッキー」が録音された68/2/15、マイルスはクインテット+ジョージ・ベンソンで、「サンクチュアリ」を録音しています。
 …それにしても、当時二十歳そこそこのイタリヤ系ユダヤ人の女の子が、どうして「ラッキー」のようなDEEPな楽曲をモノにできたんでしょうか。信じられません。
「ロンリー・ウーマン」の冒頭のSAXもいい味出しています。ズート・シムズがプレイしているということを今回初めて知りました。ちなみに、その前の曲のフルートは、ジョー・ファレルとのこと。
ジャケットのローラのポートレートも最高で、一時期、スキャナーで取り込み、拡大印刷して机に飾っていたこともあります。
 ボーナスはデモが3曲。
 厚紙によるしっかりとした造りで、価格も安く、良心的で丁寧なリイシュー作業と思います。他社も見習って欲しい。
ちなみに、今回同時発売の4枚を総て買って応募すると、「ニューヨーク・テンダベリー」の別紙ジャケが全員に送られてきます。(もう私の手元には届きました!)3月末日までだそうなので、ファンは全部そろえた方が、後で後悔しなくて済みますよ!!



ソウルフルすぎ
おすすめ度 ★★★★★

個人的にはニューヨ−クテンダベリーが最高傑作だと思ってるけどこっちのほうが人気あるっぽいですね。もちろん僕も大好きですよ。あまりにもソウルフルで血が通った(通いすぎなくらい)鬼気迫る楽曲とボーカルには心を揺さぶられずにはいられないです。特に今は癌で亡くなってしまってることを知ってるので、聞いてるとなんか悲しくなってきます。絶対女じゃないとうまれないだろうというヒステリックで永遠の少女性を感じるアルバムなので、はっきり言って聞いてると疲れる。でも心のそこから湧き出てる音楽なんだから疲れて当然なんです。今の音楽にこんだけ魂そのものを感じさせる音楽そんなにないでしょ?ぬるいのばっか。だからこのローラニーロという素晴らしい女性が60年代に産みだしたこのアルバムは、人が音楽を欲する限り永遠に名を残していくんだろうなと思います。


概要
フィフス・ディメンジョンが取り上げた<3><8>、同じくスリー・ドッグ・ナイトによる<6>のヒットにより、彼女の名が広く浸透することになった、1968年に発表されたローラ・ニーロの2ndアルバム。プロデューサーのチャーリー・カレロによるソウルフルで都会的なサウンドと、感情的でエキセントリックな彼女の歌声が織り成す独特な世界が展開される。いきなり激情の渦に巻き込むような<1>や、ドラッグの影響が強い<4>、切迫感のある<13>など、実に聴きごたえのある作品。ジャケットも美しい。(麻路 稔)

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