いつまでも色褪せない、青春の一場面 おすすめ度 ★★★★★
1962年、カリフォルニア北部の小さな田舎町を舞台に、ハイスクールを卒業し東部の大学へ出発する若者たちの、最後の一夜を描いた青春映画の傑作。カートとスティーヴは明日、東部の大学へ出発する。最後の夜を楽しく過ごそうと、後輩のテリーと先輩のジョンを誘い町に繰り出す。スティーヴとカートの妹ローリーは恋仲だけれど、なかなか一線を越えられない関係にスティーヴはイライラ。テリーはスティーヴから借りた58年型シボレーでガールハントにチャレンジ、可愛い女の子デビーをGETするが、マセた彼女を相手に四苦八苦。ドラッグレースのチャンピオンで女の子の憧れの的であるジョンがGETしたキャロルは、まだ13才の女の子。カートは偶然見かけた白いサンダーバードに乗るブロンド美人に一目ぼれ。女を求めて走り回る。こうして彼らの短くもエキセントリックな一夜は更けてゆく。・・・ドライヴインに次々に集まるカスタム・カー。ローラースケートを履いてハンバーガーとコークを運ぶ女の子たち。ボリュームいっぱいに流れる『Rock Around The Crock』。1960年代の軽快な雰囲気が素敵です。ガールハントで13才のお子様を拾ってしまったり、暴走族の仲間に入らされたり、酒を買おうと四苦八苦したり、マセた女の子にせまられたりと、カート達のエピソードが何ともおかしい。『陽のあたる教室』で今やすっかりベテランになったリチャード・ドレイファスですが、何とこの作品には、あのハリソン・フォードも出演しています。1960年代に青春を過ごされた方は懐かしいだろうし、若い世代でも十分楽しめる作品です。
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