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時計じかけのオレンジ

スタンリー・キューブリック
おすすめ度:★★★★★
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すべての若き野郎ども
おすすめ度 ★★★★★

日本公開時、小学生で懐かしきスバル座にて鑑賞した。
初日、早朝より並んでいると職員の人だろうか、「おや、早いね。ほら食べな。」
と言ってアンパンをくれた事を思い出す。あの方は元気だろうか。

このような映画が当時PG制限すらなかった時代に改めて驚く。

またどんな情報経路でこの映画を知ったのか、どうしてそうまで関心を
持ったのか、殆ど記憶がない。

ヴィデオ化もDVD化も、かなり遅くになってからだったと記憶しているが
改めて鑑賞すると、他のクブリック作品と比較しても、かなりのアラが目立つ。
前半にあたる無軌道な未来の若者達の残虐な暴力シーンは、ほぼブツ切り状態で
前後の脈絡なく殆どロッシーニの音楽に合わせたPVのようですらある。
それが描かれる残虐性の反面、非常にポップでコミカルであるから、見ていて
この斬新さに何だかカタルシスすら憶えるのだ。
ロッシーニのオペラに合わせて喧嘩する若者達がまるで、オペラの出演者のようなのだ。

このウルトラ・ヴァイオレンスのピークにあたる「不意の訪問」によるレイプ・シーンは
最早、目を覆うばかりの残虐さであるが、さすがに肝心な部分は撮影もされていないし、
当然、画面にも出てこない。原作でも同様。
何故ならポップではないからだ。

そして不良少年たちのチーム・ユニフォームのポップさ、付けまつげ、血だらけの目玉のカフス、
山高帽、そういったファッションのユニークさ、全てが新しく感じたのだ。
また不良少年達のリーダー、アレキサンダー・デラージ君が暴虐の限りを、その性欲と
ともにクラッシック音楽に昇華させていく、という不気味な趣味がこの少年の
異常さを更に際立たせる。そもそも、不潔な事が大嫌いなのだ、アレックス君は。

何しろ、少年達の不協和音が出始めるのが、コロバ・モロコ・バー(麻薬入りの
ミルクを販売するバー)で第九を歌い始めた女性をからかう仲間に対して
たしなめるところから始まるのだから格好いい。不良なのにクラッシック音楽が趣味。

当時の日本の不良少年はほぼ100%、リーゼントにボンタン、ヨーラン、そしてツナギ。
聞いてる音楽がキャロルやら、DTBWBやら、もう完全なステレオ・タイプ。
全くもって格好良くなかった、のである。

映画は彼らドルーグ(原作もそうだがロシア語を隠語として使うのがクール)が
大暴れする前半は本当に楽しいのだが、投獄されてルドヴィコ療法を受けるあたり
から極端にスピード・ダウンして、同時にあれだけ魅力的だった前半が嘘のように
なってしまう。
ところが良く見ると映画構成としては、この全く魅力の無い後半の
方が編集やその他の構成がキチンとしているのである。

映画とはかくも不思議な芸術である。
技術や構成や、脚本、編集、撮影、そういった映画製作の根本が
滅茶苦茶な方が魅力的なことがあるのだ。

主役、アレキサンダー・デラージを演じたマルコム・マクドウエル氏はキャリアのピークと
なり、その後あまりに強烈なこのアレックス役の亡霊から結局、逃れる
ことは出来なかった。

当時はまだゲイであることをカミング・アウトしていなかったウオルター・カーロス氏に
よるスコアがまた強烈で1年後、デヴィッド・ボウイ氏の「ジギー・スターダスト」ショーの
オープニングに高らかに鳴る、というオマケもつき全世界的にボウイ氏もカーロス氏も
ブレイクしたのだった。
無論、ボウイ氏のヘアーもオレンジ色に染め上げられていた。

更に1年後、全世界のサッカー界に、そのあまりの未来的なサッカーをひっさげて
74年W杯を蹂躙したオランダ・チームがそのオレンジ色のユニフォームに合わせて
「時計仕掛けのオレンジ」軍団とも呼ばれたのだった。

また1年後、日本のTVドラマ、萩原健一主演の「傷だらけの天使」の
オサムちゃんが住むペント・ハウスの壁にドーンと巨大なこの映画のポスターが
貼ってあって狂喜したものだ。分かってる人は分かってる。

映画が持つ、何だかよくは分からないが不思議にポップな感覚が
異常に「新しく」そして「ハラショー」だった本物の奇跡。

以後クブリックは勿論、世界にこんなトンデモ作品を残すことは出来なくなり、
しかし逆に映画作品として高尚ないくつかの作品を残すことになる。

「フル・メタル・ジャケット」。傑作。



「2001年」がツァラトゥストラなら、これは道徳の系譜か?
おすすめ度 ★★★★★

はじめて観た時は、「うわぁ…もう観たくないな」だったが(特に冒頭の暴力シーンのオンパレードはクラシックがBGMになってるギャップで、より残酷に感じた)、その後何度も観ることになった。
主人公のアレックスは画面の中で暴れまわっていたが、実際にはやられる側でいた側の時間の方が長かった気がする。
この映画には、「善悪」や「自由と正義」「国家の犯罪者に対する強制的な善人化(無力化でもある)は果たして正しいことなのか?」みたいなことがテーマとしてあるようだが、個人的には「でもあんなの社会に放置しといたら、おっかなくてしょうがないよ」と思うほかない。しかし、最後のシーン「かんぺきになおったね」を観た時は、やったぜアレックス!!みたいに高揚した気分になったのも事実…難しい問題だ。
爆笑させられるシーンが随所にあることもポイント高い(個人的にはファッション、バーのぶっ飛んだ内装、バーの用心棒2人組、猫おばさんとその屋敷、蛇が「お亡くなりに」、作家のホームヘルパー等がツボ)。
独特の言葉づかいも面白い(ツボは「ムースカばばあ」)。



どぎつい風刺
おすすめ度 ★★★★☆

“暴力”を誇張し、さらに反転させる冷徹な手法。
キューブリックにしか撮れない映画。

一見、国家を風刺しているように見えますが、
むしろ芸術や文化に対する倒錯した愛情が感じられます。



当時は・・・
おすすめ度 ★★★☆☆

当時はかなり衝撃的な映像だったと思うが今、この情報化社会に生きている我々にとっては正直物足りない映画なのかも・・・。

とりあえず、今こんな映画が公開されていたら間違いなく、公開中止だけどww

でも単純ストーリーで飽きずに見れるので暇つぶしにはいいかもww



再度、観る勇気が出ない映画だが名作
おすすめ度 ★★★★★

正直言って二度と観たくない映画のダントツ1位。

それほどこの映画には「力」がある。
暴力・セックス・麻薬…過激なシーンの連続。
主人公の狂気。

強制プログラムに使われたベートーベンは、自身も暫く聴けなかった。

強烈なファンも多いが、駄目な人には絶対に駄目だろう。
だが駄作、というわけでは決して無い。
確かに名作だ。
名作ゆえに鑑賞者に与える精神的影響力は半端ではない。

この作品を観て、熱烈に惹かれるか、ダメージを受けるかは個人の精神状態によるのだろう。
こんなに力のある映画は他にはない。


概要
キューブリック作品で最もカルトな人気を誇る、ウルトラバイオレンスSF作品だ。
麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。
アナーキーな若者の過剰なまでの暴力嗜好を、芸術的かつポップなセンスで大胆に映像化した。一度観たらとりつかれるほどの妖しい魔力に満ちた、永遠のバイブル作品だ。(山内拓哉)

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