1964年に公民権法が成立。その年に行われたペナントとワールドシリーズを描くおすすめ度
★★★★☆
ミッキー・マントルにロジャー・マリスを擁した黄金期のヤンキース(たしか第三期黄金期)。ただし、新しい血を
いれ組織を再生させていくことを怠ったヤンキースの没落と黄昏を描いたノンフィクション作品。直接には64年
のシーズンとワールドシリーズを題材にしています。
黒人選手を受け入れなかったヤンキースは、若い黒人選手を積極的に登用したカージナルスの前に敗れ去
りました。そしてワールドシリーズのMVPはカージナルスのエース、ボブ・ギブソンでした。彼もまた黒人でした。
素晴らしいおすすめ度
★★★★★
ヤンキース帝国の終焉とメジャー新時代の到来 二つの歴史的転換点をうまくリンクさせて描き出していてすごく読みごたえがあります。
ベースボールノンフィクションの最高峰!おすすめ度
★★★★★
ミッキー・マントルの力が衰えるとともに落日のときを迎えたヤンキース。そのたそがれのときを、人種差別を乗り越えようとするメジャーリーグの転換点に重ね合わせて描いた秀逸なノンフィクションだと思う。
ボブ・ギブソンやカート・フラッドといった今となっては日本人には馴染みのうすい選手たちのキャラクターも実に丁寧に追われている。
メジャーを深く楽しむためには必読の書!