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最後のユニコーン (ハヤカワ文庫 FT 11)

ピーター S.ビーグル
おすすめ度:★★★★★
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世界の見え方をかえてくれる本
おすすめ度 ★★★★★

他の方のレビューにもすでにありますが、この物語は、とにかく説明を拒みます。この良さは、本当に読んで見なければ伝わらないでしょう。読み終わった直後の今でさえ、自分が何を読んだのか、もう忘れはじめているのです。
それは、訳者解説にもあるように、この物語が何重もの世界の重なりを描いているからかもしれません。僕らが生きているこの世界は、ひとつのように見えるけれど、実は幾重にも重なった透明のベールでできていて、それを詩人のビーグルが少しずつはがして見せてくれるというかんじでしょうか。明らかに舞台はファンタジーなのですが、これが僕にはこの現実世界のひとつの見え方に思えてなりません。
そして、僕らの生きるこの世界で語り継がれる神話、伝説、そういったものの生成の過程を読者に体感させてくれる…抽象的ですが、そういった読後感です。
決して読みやすい本ではありませんし、具体的に「ここが良い」といえる本でもないのですが、この本を読んで、世界の見え方が少し変わった気がしています。



この良さをうまく伝えられない。
おすすめ度 ★★★★★

なんという素敵な本でしょう。伝説が生まれる瞬間に立ち会ったって感じですね。物語自体は、起伏に富んでるわけでもないし、先に先にっていうリーダビリティがあるわけでもない。でもこうして読了してみると、どこか尊い場所に行って敬虔な気持ちになったかのような感動があるんです。
まず、ユニコーンがいる。最後のユニコーン。彼女は存在自体が伝説であり、神話であり、至高の生き物。仲間のユニコーンを捜すために彼女は旅に出る。やがて旅に加わる片手落ちの魔法使いシュメンドリックと、蓮っ葉だけど心はあったかい女モリー・グルー。
仲間のユニコーンは、破壊の王ハガードに仕える赤い牡牛によって、どこかに幽閉されているらしい。彼らはハガードの城があるハグスゲイトへ向うが、そこに赤い牡牛が現れて・・・・っていうのが大雑把な物語のアウトライン。で、このオーソドックスな物語のどこがそんなにいいのか。ビーグルの操るリリカルな言葉に酔う、各登場人物のあまりにも儚げな振る舞いに一喜一憂する、ユニコーンと赤い牡牛の一騎打ちに神話的なシンフォニックな感動を得る等々いいところはいっぱいあるんですが、これだっ!って一言で表す言葉をぼくは持ち合わせていません。
とにかく発表されると同時にファンタジーの古典となったこの作品、王道ともいうべき正統派のファンタジーでありながら、人の手の加わらない伝説にも似た風格がありました。読めてよかった。ふと思ったんですが、この本は女性より男性の方が好きになるんじゃないかな。なぜかというと、本書の中には清らかで、透明で、一点のシミもない、抱きしめるのにも躊躇するような女性が登場するからなんです。世の男性すべての理想となりえるアニマ的な存在。う~ん、ぼくも彼女の面影が脳裏から離れず、少し引きずっているかもしれない。



とてもとても好きでした。
おすすめ度 ★★★★★

 ユニコーンとさえない魔法使いの話。ドラゴンやお姫様、魔法使いと
ありふれたファンタジーの話のようですが、とても大人向けの話です。
単純に楽しむことも出来ますが、ずっと年を取ってから登場人物の心理に思い当たってだんだん心にしみてきます。手に入りにくくなっているようですが、機会があれば是非ご一読を!



最高のファンタジー
おすすめ度 ★★★★☆

まだ私が子供と言うには大きすぎ、大人と言うにはあまりに未成熟な頃、一番好きだった本です。そう、ちょうどこのファンタジーの登場人物がみんな悲しみを知って形を変えていくように、自分も母性的な幼児の世界から大人の世界への一歩を踏み出していく勇気を与えてくれました。同じ作者の「心地よく秘密めいた場所」も最高です。 


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