感涙!おすすめ度
★★★★☆
小学生の頃、これを観て日本版「サンダーバード」のような印象を受けたことを思い出します。
34年ぶりに改めて映像を確認でき感涙にむせぶほどの懐かしさです。
改めて思ったのは英国の「スーパーマリオネ-ション」技術とは別の魅力を持っていた竹田人形座の愛すべきキャラクターたちと、豪華声優陣のキャスティングでした。当時人気絶頂だった太田淑子さんをはじめ、里見京子さん、若山源蔵さん、熊倉一雄さんや、あの藤村有弘さんが怪しげだが流暢なフランス語、英語を駆使して大活躍!
ミニチュア特撮も想像するに限られたスペースと予算のもとであろうけっして恵まれた状況とは言い難いなかで、描写したい内容を的確に伝えるものとなっていると受け取れます。
また、この作品を多いに盛り上げてくれたのがやはり、冨田勲氏による軽快且つ広がりのある主題歌と劇中のBGMでしょう。中山千夏氏の歌う主題曲は今聞いても古さを感じさせず、希望に満ち満ちたサビの部分はベースラインとフェイズシフトした音響効果で何度聴いても陶酔ものです。
欲をいえば、「008」だけでも複数話鑑賞したかったところです。
予想以上のできの良さおすすめ度
★★★★★
往々にして、昔みた番組の印象というのは、美化されていて、いざ実際の番組をあらためてみると、「チャチだよね」とおもうのですけど、これにはそんなところがありませんでした。きちんとSFだし、今みても全然遜色なし。だからこそ、当時の子供にはこのおもしろさが伝わらなかったかも。
円形のボディに4つのプロペラをもつヘリ、原子力船、エアカー、こなかった未来を見ていると、泣けてきます。
理想の未来が今…
おすすめ度 ★★★★★
このビデオのタイトルを見て、子供の頃抱いた科学への憧れ、30年間忘れていた21世紀への憧れが蘇った。期待と不安の中で再生した内容は予想以上だった。21世紀を憧れ得た高度成長期の日本が、21世紀の日本から羨ましく思えることが少し切ない。
概要
NHKで放送された数々の人形劇を厳選して収録したDVDシリーズの第3弾。小松左京原作で戦争も公害もない理想の未来都市で暮らす大原一家とワイズマン一家の生活を描く1969年から70年放送の「空中都市008」、星新一原作で宇宙空間で起こる事件をピロくんたちが解決していく1955年放送の「宇宙船シリカ」、手塚治虫原作で宇宙人と闘うロップたちの姿をアニメーションとの混合で描く1964年放送の「銀河少年隊」。これら3作品から現存する各1話ずつと、1965年に放送された、人形師・竹田喜之助の創作活動を追ったドキュメンタリー「ある人生 喜之助人形」を収録。懐かしくも輝かしい未来像を楽しめるSFドラマを中心とした構成となっている。(田中 元)