どうして戦争が始まったのか、終わらないのかがようやく判った！おすすめ度
★★★★★
最近ニュースでよく耳にする中東の国々や、もっと遡ると日本が負けた戦争がなんで始まったのか、等の情報がやばい程すっきりまとめられています。
色々本を探さなくても、この一冊で、近代の世界の流れを見せてもらえます。
今の米国大統領が在任中に読み終わってよかったです。
「あー、これもこれもこの人がやったんだー」と顔を浮かべながら読めたので。
意外と知らない現代史をマンガと解説でやさしく理解
おすすめ度 ★★★★★
学校の授業などでは、古い時代ばかりに時間が割かれ、
近現代史などはカリキュラムの最後のほうに時間切れとなって
駆け足で習うことが多い。
しかも我々日本人に馴染みの薄い中東地域などが現代の紛争などを
考えるうえで外せないファクターとなっており、
ますます現代史は分かりにくいものとなっている。
そこへ、有名な予備校講師と漫画家がコラボレーションして
実に分かりやすい内容にまとめたのが本書である。
各国を擬人化した生徒たちが一つの教室で繰り広げる事件をマンガで描く。
それは実際の現実世界で起こったいろんな紛争を分かりやすく例えたものである。
マンガの各章の終わりには文章による解説もある。
さすが予備校講師だけあって、実に分かりやすい解説である。
本書を読むと、「アメリカくん」「イギリスくん」辺りの身勝手が原因で起こった紛争が非常に多いことが分かる。
彼らさえいなければ世界は平和だったのではないか・・・とさえ思える。
マンガとは言っても小学生には理解が難しい内容だと思うが、
中学生以上なら読めるだろうと思われる。
もちろん大人でも十分に勉強になる内容だ。
いや、むしろ大人向けだと言ったほうが適切であろう。
特に中東などでなぜ紛争がたくさん起きているのか、なぜアメリカはテロの対象となったのか・・・、そういったことを学ぶのに最適な本である。
ちなみに、著者の青木裕司氏の他の著書のレビューを読むと、一部で「極左」とのレッテルを貼られているようだが、少なくともこの本を読む限りでは、そうは感じなかった。右でも左でもなくニュートラルな印象を受けた。
