十二国記ファンであるのならおすすめ度
★★★★★
ファンであるのなら是非聞いてみて欲しい作品です。どの話も原作にはなかったものの、きちんと十二国記の雰囲気を持っていました。山田章博さんのケースのデザインも素晴らしく、一見の価値ありです。
画像がないにも関わらず、声優さん方の力量によって情景が十分に伝わってきます。想像力が働いておもしろかったのですが、どうせだったら映像化して欲しかったなぁと思いました。もったいない!
たとえ小説だけしか読んでいないファンの方でも、楽しめるドラマCDだと思います。
原作にはない物語。おすすめ度
★★★★☆
十国記が好きな人にとってはうれしい原作にもない番外編のようなものです。
麒麟たちが勢ぞろいしての会話。
景麒と予王の出会いからなぜ予王の姉が偽王として立ったのかという理由。
同じ半獣である楽俊と桓たいとの会話。
その三本立てです。
お勧めなのはやはり原作でも語られなかった景麒と予王の出会いやなぜ予王の姉が偽王として立ったのかを偽王である舒栄自らの視点で描かれていることです。
物語では主人公の陽子の敵側となってしまいましたが、彼女には彼女なりの理由があったのだと知り、運命に翻弄された一人の女性の姉としての姿が見えた気がします。
麒麟たちの会話や楽俊と桓たいたちの会話も本編にはなかったもので聞いていてとても楽しめます。
ですが、陽子や延王などがファンの方々には少し物足りなさが残る作品です。
延王に至っては本当に出番はわずかですからね。
内容的にも少ししんみりした様子があり、もう少し明るめの話題も提供して欲しかったのが本音でもあります。