パーフェクトな作品おすすめ度
★★★★★
この作品はSFに分類されていますが、実際は「人間」を描いた奥行きの深いものです。遺伝子工学によって生まれた時点でほぼすべての人生設計が決められ、人間の優劣が定められる時代にあって、その重く悲しい宿命に挑みつづける人間が描かれています。
限界を感じつつもそれを乗り越えようとする姿勢は現在の私たちにも通じるものがあります。多分、誰も「ガタカ」から無縁ではいられないのではないでしょうか。
俳優陣(特にウマ・サーマンとジュード・ロウは病的なまでに美しい)、脚本、背景、音楽など、映画のすべてに寸分の隙もなく、「完璧な芸術作品」という趣です。
きっとあなたの心を深くゆさぶることと思います。是非ご覧になって下さい。