過去のお話おすすめ度
★★★☆☆
1994年、ドラッグストアでアルバイトをしている火冬(秋)のもとに、二件の依頼が舞い込む。
「家を一週間貸してほしい」という不気味な手紙に悩まされている女子高生と、「死体を始末するために妖怪の力を借りたい」という男子高生。
一方座木は、初めての学校生活に胸を躍らせていて…
薬屋シリーズ、過去編です。
ザギ、つい十年ちょっと前はこんなに可愛い子だったんだ、とちょっとおかしくなりました。
つまらないことで真剣になやみ、火冬の一挙一動に浮いたり沈んだり。
一生懸命な様子が高感度大でした。
ただリベザルのことが大好きなので、彼がお休みなのはちょっとさみしかった。
こんな過去があったんだなあ、としみじみしながら読ませてもらいました。
もちろん一巻から。
おすすめ度 ★★★★★
今回の作品は、今までの作品よりかなり時間を遡った過去の話に当たるようです。
ですので、ぜひ、一巻から!!
妖怪などが出てくるけれど、ちゃんとしたミステリーです。
読み応えもありますよ。
過去編、との事で、今回主人公にも当たる座木。
何だか初々しい感じがしてとても良かったです。
前作まででは、メンバーの中でも大人だなぁと感じられた彼にも、こんな幼い頃はあったんだな、と教えてくれます。
火冬(秋)の考えている事が見えなくて、それでも義務は守らないと、と行動する座木。
小さな小さな女の子(あ、人では無いですよ)のリドルがまたいいポジションにいますね。
彼らの感情も交えつつ、一人の女の子と男の子の抱えている、家庭の問題と人では在らざる者からの手紙がキーポイント。
ラストも後味が良かったです。
大きいサイズでは出ていますが、文庫サイズの次巻にも期待です♪