ガンダム幾筋もの縦糸と横糸おすすめ度
★★★★★
ことぶきつかさといえば「いけいけ僕らのVガンダム」のことぶきつかさ。若さはじけるかっとんだガンダム漫画で、ついつい当時買ってしまい、そしてとても面白かった。今回のカイ・レポシリーズはそれとは趣きがことなる。この種のコミックの場合難しいと聞くのが世界観がやたらに改ざんできないことだという。ガンダムの史実の中でアムロやシャアなどのメインキャラに手を出すのは中々難作業だと聞く。されど、ミッシングリンクで点と点が結ばれるという組み立てを難解な事件の幾筋もの縦糸と横糸をくぐらして行くといつしか不思議な紋様が現れてくるのかもしれない。
なぜ、クムとシンタをシャアが連れて還ったのか。このレポートは見事だった。いずれである。これが他の作品、たとえば連載中のUCガンダムにリスペクトされるかもしれない。長いガンダム25年の中ではいつの間にか枕詞がオフィシャルになっていたこともある。大きなところではIフィールドなどもそうだろう。
Zガンダム3部作とは思い切り不思議なめぐり合わせの映画であった。その公開と並行してことぶきつかさ氏のカイ・レポは生まれ、カイレポがいつか本編に反映される日があるかもしれない。なぜなら、情緒的に本編で語りつくされなかった事象や事件、それらへの真理へのさらなる探求がカイ・シデン
というガンダム影の主人公の物語であったのだから。むかし、亡くなった星山博之氏が書いた「シデン会見記」という短編を読んだことがあった。星山氏こそカイの生みの親であり、かなり好みだったと聞いたことがあった。
ディジェの秘密おすすめ度
★★★★★
カイによってアムロの元に届けられたMS
ディジェなんですけど
当初はガンダムタイプの外装だった
それが何故あのジオンを連想させるデザインに変更されたのか
その経緯が描かれ
これまた納得と
考え込まれた話の展開に驚嘆
Zが好きな人には是非読んでいただきたい作品です
結局宙に上がるアムロまで話は続きませんでしたが大満足の完結です
企画はいいけど喋くりに終わってる?
おすすめ度 ★★★★☆
企画としてとても面白い作品です。
残念ながらZには疎いので、
キャラやエピソードが
さっぱりわからず、
「カイが知り合いと延々と喋ってるだけ」
としか受け取れなかったのが残念です。
場面が動かず、
同じ場所でただただ
喋り続けるだけの演出には
ちょっと疑問を感じざるをえませんが、
「スキマ埋め」は作品を愛する上で
楽しい行為です。
こういった企画を
もっともっと読んでみたいですね。
ただ、次からは顔アップ連続の
対談漫画から脱却して欲しいですが……。