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+ ひとひらの雪 +

ひとひらの雪

根岸吉太郎
おすすめ度:★★★★★
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ひとひらの雪の如く、儚い愛の終焉
おすすめ度 ★★★★★

渡辺文学に限らず小説の映画化は難しいものだが、この作品は成功していると思う。
そもそも上下巻ある物語を2時間弱に絞るには、相当量のエピソードを削るわけだが、
結果、主人公の逢瀬もいい程度にまとまって、登場人物の心が浮き彫りにされて良い。

例えば、小説にはない場面だが、伊織が愛人の秘書のアパートに酔って深夜に押し駆け、
ドアで押し留められるやり取りは、男女の心の機微が滲み出て出色の出来映えである。
また妻と愛人に去られ、結婚式のスピーチで失態をする場面も惨めで滑稽で解りやすい。

ラストはタイトルの如く、はかない愛の終焉を感じながら一人酒を飲む伊織のシーンだが、
小説では最後にふと子供の声が聞きたくなって受話器を取る場面で終わる。これも映画では
削られたことで反って作品は締まったと思う。

渡辺文学の映画作品において、根岸吉太郎+津川雅彦+秋吉久美子はベストかも知れない。
また池辺良、池田満寿夫なども懐かしい。



秋吉久美子より沖直美・・・
おすすめ度 ★★★★☆

この作品は、秋吉久美子よりも沖直美の方が数段良い。
立ったまま裸にスリップ姿の沖直美の肢体を、スリップの中に手を入れて弄る津川雅彦。そして、騎乗位を自ら要求しその白い乳房を揉みしだかれる時の堪らない表情。これは沖直美のAV作品である。
自分が若い頃映画館で見てチョー興奮したのを覚えている。そして急いで家へ帰って、すぐに自慰をした。
今では、DVDで何度も当該の場面を繰り返し見ている。
私だったら、秋吉久美子よりも沖直美を間違いなく選んだけれど・・・津川雅彦はなぜそうしなかったのか本当にわからない・・・



おすすめ05-8(秋吉の情念に乾杯)
おすすめ度 ★★★★★

どのような経緯で本作品を知るに至ったか忘れたが、生涯見続けたい
作品である。津川の滑稽さ・哀しさ、秋吉の情念、美しい風景描写の
融合がすばらしい。
白雪がちらつく温泉での愛の行為、その後の旅館での愛の行為、美しい秋吉の裸体、快楽に夢中になりつつ一瞬を生きようとする秋吉の
情念があふれている。


概要
建築家・伊織祥一郎(津川雅彦)は、4年越しの愛人・相沢笙子(沖直美)と関係を続ける一方、10年ぶりに再会し今は人妻の高村霞(秋吉久美子)とも逢瀬を重ねていた。ある日伊織のマンションで、霞と笙子が鉢合わせ。笙子は伊織の部下・宮津(岸辺一徳)との結婚を決意する。伊織と霞はスペインへの旅行を思い立つが、出発の当日霞は空港に来なかった。
渡辺淳一原作の官能ラブロマンスの映画化とあって、ハードな恋愛描写が繰り返される。そんな中、不倫に溺れる人妻を演じる秋吉久美子の、感情を抑えた演技が逆にインモラルな香りを濃厚に醸し出して艶めかしい。ただし作品の基本的な構造は、往年のイタリア映画を思わせる艶笑コメディーともいうべき趣。妻からも愛人からも去られてラストで泣きじゃくる中年男を演じた津川雅彦は、本作で「どこか憎めない不倫オトコ」のイメージを確立した。主題歌はジュディ・オング。(斉藤守彦)

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