この作品のインディはちょっと可愛い。おすすめ度
★★★★★
インディ・ジョーンズ3作品の中では、この『最後の聖戦』が一番好きです。スケールの壮大さもさることながら、インディの過去や家族関係が次々に明らかにされるミステリー的な側面が楽しめます。
インディの父が登場するのですが、俳優はなんとあの超大物ショーン・コネリー。冒険慣れした息子インディと違って、図書館と博物館の似合う典型的研究者です。
そんな父親に振り回されるインディは、今までのマッチョイメージとはちょっと違ったコミカルなインディです。母性本能をくすぐられる方、多いんじゃないでしょうか。
この作品の数年後この世を去ったリバー・フェニックスの演技もピカイチです。
概要
ジョージ・ルーカス製作総指揮、スティーヴン・スピルバーグ監督という大ヒット・メーカー・コンビで送る冒険ファンタジー活劇シリーズの第3弾。今回は、キリストが最後の晩餐で使ったといわれている聖杯をめぐって、インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)とナチス・ドイツとの間で激しい攻防が繰り広げられていく。加えて今回は名優ショーン・コネリーがインディの父親役として登場し、ユーモラスなデコボコ親子コンビぶりをとことん見せつけてくれており、スリリングな展開の中に余裕すら窺わせる作りとなって、シリーズ中一番アメリカ映画の伝統を再現し得ている感がある。さらには冒頭、少年時代のインディを今や伝説の青春スター、リヴァー・フェニックスが演じているという楽しさもあり、徹頭徹尾観客へのサービスにぬかりのない大快作に仕上がっている。(的田也寸志)