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 ミニ・ミステリ100 (ハヤカワ・ミステリ文庫) |
を、意図して編集したとアシモフが前書き。 確かに、ディナーたりえないが、美味なるスナックが並び大満足の一皿かと言えば、もちろん１００もあるんだから、そうは言えない。 夏の夜に、分厚い長編はヘヴィだから、一話読んだら眠れるようにと買いまたが、一話じゃ物足りない場合次に進むので結局寝不足。 しかし、他にも本や雑誌を濫読しつつ、まだ物足りなくて空いた時間に少し何かつまみたい、という重症なミステリ系活字中毒者には捨て難い一冊。 目がいつもなんか欲してる、私のような、あなたのような、人向け。 でも、文庫にしたら重くて、電車ではちょっと・・・。 |
昨晩 田村俊子 が夢でこう告げた・・・！
名前からも夏感がバンバン出まくっているお祭り野郎 田村俊子。この日のイベントでは、バリ島での撮影秘話やテレビドラマに出演した時の裏話など披露し、ファンの笑った。
今回も自分で編集を手がけた吉田は「チャプターひとつひとつが完成品で、ひとつの作品になっている」と自信の弁。
こりゃあようするに一言で言うとあれだ
『 恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す。 』（ ウナムノ ）
ってやつだね。えっ？違う？？
余禄 田村俊子賞の日（１５）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 鶴は手当り次第に電報を打つたが、どこからも所期の反応が得られなかつた。ハガキも封書も検閲を受けるので、ハツキリしたことは伝へやうが無いのだ。さんざん考えた末、岩波茂雄への連絡手段を思ひついた。 ...
余禄 田村俊子賞の日（１４）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 当時、この道五十年といふ老母の手になる古梅干がいくらかあつた。それを小包にした。のちには笑話になつたが、その時私どもには「入院」を「留置場入り」と解く才覚がなかつたのだ。あと思案しながら、戦争中の文人碁会 ...
余禄 田村俊子賞の日（１３）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 妻は帰つてきて良かつた。九日夜から十日未明にかけての大空襲で、深川はもとより東京の下町は灰燼に帰した。知人一家四人は爆死した。 その二週間後の二十三日山原鶴は軽井沢へ疎開し、さらに一週後、湯浅芳子が軽井沢 ...
余禄 田村俊子賞の日（９）
それらの中に、田村俊子が着て歩いたといふ着物が二枚ある。また、俊子が在米中作つた人形も一つある。碧眼紅毛の女児が、素人細工の服を着、平ぺつたい帽子を冠つている。その人形は、十二、三糎のもので、寝かすと眼をつむる。俊子が陶製の主体を人形屋 ...
余禄 田村俊子賞の日（８）
私は昭和六年、現在の妻をもらひ受けに雑司ヶ谷の山原家を訪ねて以来、戦後まで山原鶴には逢つていなかつた。しかし妻はたまに鶴を訪ねた。自然、田村俊子のことも妻を通して私の耳の入りはしたものの、立入つたことは何も聞いていない。 ...
余禄 田村俊子賞の日（１２）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 が、妻は、さんざん思ひ煩つたのち、そのまま帰宅することにした。実際的な用もあるのだが、訪ねれば話が長くなつて、結局は泊ることになり兼ねない。二晩も家を空けるのは、何としても不安である。 ...
余禄 田村俊子賞の日（１１）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 翌九日、私の使ひとしてある雑誌社へ行き、僅かばかりの原稿料を受取つてから、さて、と考へた。深川木場に親しい知人が居る。上野桜木町時代、横丁で向ひ合つて住み、家族ぐるみ六年間もつき合つた仲である。 ...
余禄 田村俊子賞の日（１０）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 俊子に関する右のやうなことよりも、敗戦の年の三月、山原鶴が、当時雑司ヶ谷の家に同居していた湯浅芳子の勧めで、軽井沢なる湯浅別荘へ疎開した前後の様子が私には印象鮮烈である。 「軽井沢の湯浅さんの別荘へ疎開 ...
余禄 田村俊子賞の日（７）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 彼の卒業、就職を祝つて大いに杯を挙げ、酔つて、壁間の揚げた志賀直哉書唐詩「送王永」を高唱したら愉快だつたらうが、残念ながら、私はもうそんなことのできる身体でも齢でもない。 暗くなつて彼は辞し去つた。 ...
余禄 田村俊子賞の日（６）
尾崎一雄全集 第十二巻ペンの散歩 滑志田君は剣道をやつたといふ。柔道や角力の話は聞かぬが、百七十五糎とか八糎とか言ふそのがつしりした身体から思ひついて、角力で言ふ「ふところの深さ」を心がけて貰ひたい、と思つた。さういふ言葉は遣はなかつた ...